体験談:不眠症が治った
物心がついたころから寝つきが悪く、ベッドに横になってから1時間、2時間と、時間だけが過ぎて朝方まで眠れない人でした。
ぐっすり眠って疲れを取りたいのに眠れないから、明日はさぞかし辛い一日になりそうだと心配になって余計に眠れなくなる。
そんなことが何十年と続きましたが、現在は薬も服用せずに朝まで眠れるようになりました。そんな体験談をご紹介します。
きっかけは薬をやめたこと
不眠症の時は、薬を服用していました。でも、頭がぼーっとしてスッキリしないので、なるべくなら飲みたくない。
そこでお悩み相談会で眠れないと相談したら、
もう薬は飲まないように!
とのアドバイスでした。仕方ないので、その日の晩は薬を飲まずに布団に入りました。
眠れるわけないよな・・・これで治ったら奇跡だよ。
そして次の瞬間、ハッと気づいたら窓の外が明るかった。
はあ?眠れちゃった?
それからは眠れたり、眠れなかったりを繰り返しながら、徐々に眠れるようになりました。
何が起きたのか?薬をやめたら眠れるようになった?
ずっと不思議でしたが、医師の森田正馬さんの本を読んで納得しました。
眠ろうと頑張りすぎてた
本には次のようなことが書かれていました。
「いくら不眠でもかまわない、薬をのんだり、眠る工夫をしたりしてはいけない」ということを実行したために、さっそくその晩から安眠ができるようになった、ということであります。
森田正馬 自覚と悟りへの道 P188より
睡眠とは無意識の状態でありますが、眠ろうと努力することは意識の活動する状態でありますから、眠ろう眠ろうと努力する間は眠れないわけです。
森田正馬 自覚と悟りへの道 P246より
つまり「眠らないと明日が大変だぞ!」と頭を働かせ、自分で自分を眠らせないようにしていたのです。
薬を飲むな!と言われたらもう絶望しかありません。いつもは眠ろう!眠ろう!と、必死だった私。
薬なし=眠れるわけない
と眠れないことを受け入れて、眠ることを諦めた瞬間に眠れたようなのです。
また、別の著書には
強いて忘却しよう、睡眠しようとあせったり、あるいは精神活動を抑圧しようとすれば、かえってますます精神の反抗作用を起こし、考慮の葛藤を生じて、その目的と反対の結果を来すようになるものである。
森田正馬 神経質の本態と療法 P100より
と印象深い言葉がありました。
早く眠ろう!眠ろう!とすると意識が活性化して眠れない。
心を抑えつけようとすれば、作用反作用の法則のように余計に暴れだす。
気にしないようにするほど気になる。逆に、気にするしかない!と思うと気にならなくなる、、、
私は眠ろう!眠らなければ!と力が入り過ぎていたのです。
まとめ
不眠症が治った体験談をご紹介しました。眠ろうと頑張りすぎると眠れません。
歯医者で口を開けたまま眠ってしまう、超寝つきのいい妻にアドバイスを求めたら、そんな事、考えてもしかたなくない?と。
自分は何でも考えすぎるようです。これ以上のアドバイスはないかもしれません。
以上、不眠で悩んだ体験談でした。