【書評】「それ、どうでもいい」を読んだ感想
こうすべき、ああすべき!という縛りが多すぎると、視野も狭くなるし身動きが取れなくなってします。そして思い通りにいかないと悩んだり、心配になる・・・そんな思考中毒から脱出するための本を見つけましたのでご紹介します。超シンプルで素晴らしいです!
「それ、どうでもいい」の概要
もう目次を見るだけで頭がスッキリしてきます。
- 友人の有無にこだわらない
- 嬉しかったことにこだわらない
- 若さにこだわらない
- ありがとうにこだわらない
- 住む場所にこだわらない
- 他人の期待にこだわらない
- 所属にこだわらない
- 平等にこだわらない
- ルールにこだわらない
- 食事にこだわらない
- 葬儀にこだわらない
- 宗教にこだわらない
- 「快」「不快」にこだわらない
- アイデンティティにこだわらない
- スピリチュアルにこだわらない
- 性の幻想にこだわらない
- 自我を消すことにこだわらない
- 「~すべき」にこだわらない
どれも悩みのタネになりがちなもの。「こだわり(執着)」を軽く出来れば、頭が軽くなって身動きも取りやすくなります。
この本を通じて、筆者の体験をなぞりながら
- こだわる理由をいま一度みつめたり
- こだわらないことでどれだけ心か軽くなったのか
を学ぶことができます。
読んだら心は軽くなる?
それはもう明らかに軽くなります。読んでいると、自分の中の不要な思考パターンが浮かび上がってくるような感覚で面白いです。
自分の場合は「快」と「高評価」にこだわりすぎていました。恥ずかしながら「不快の排除」や「短所を隠す」ことに必要以上にエネルギーを注いで消耗していました。
「完璧になれない完璧主義者」という苦痛の構図です。
客観的に自分を見つめなおすことができて、脳がリフレッシュされた気がします。そして新しい視点を得たことで、これまでとは違った選択肢も見えてきました。
「こだわり=ストレス」なんだとよく理解できました。
個人的に、
「快」と「不快」の中間あたりが心地よい
引用:それ、どうでもいい
というひと言が強く印象に残りました。良くも悪くもない「ほどほど」がコツのようです。
- 高すぎず、安すぎず
- カッコつけすぎず、無頓着すぎず
- 潔癖すぎず、不潔すぎず
- 厳格すぎずに、だらしなさすぎず
倫理学の「中庸」という状態。
また、僧侶でありながら「性の悩み」について書かれているのは興味深いです。自我やエゴとの対決にこだわりすぎている人にもオススメします。
まとめ
「それ、どうでもいい」をご紹介しました。「こだわり=ストレス」であることが明快に理解できました。ストレスを強く感じている方におすすめします。