あるがままの世界-完全版-自己否定からの気づき

2023-07-10

森田療法を究極にシンプルにした「あるがままの世界-完全版-」をご紹介します。

森田療法の真髄が分かりやすくまとめられていて、とても参考になります。

あるがままの世界の内容は?

この本は森田療法に関連した3冊をまとめたもので、アマゾンでは次のように紹介されています。

本書は、森田療法を専門に扱う元・三聖病院二代目院長、宇佐晋一氏の講演、講話を中心に、元・日経新聞記者、木下勇作氏によってまとめられた既刊『あるがままの世界』『続あるがままの世界』『とらわれからの解脱』を合本した完全版です。

中略

本当の全治は、骨折りという行動によって、神経質を意識の外に追いやるという言葉に頼らない方法をとらねばならない。本書では、その一つの真実を角度を変えて何度も説明するため、一度通読するだけでも大きな理解が得られるのが特色だ。

Amazonの紹介文より

この紹介文にある通りで、分かりやすい。

分かりにくいところがいろんな角度から書かれているので、なるほど森田療法の真髄はこれだったのか!となります。

  • どういった心構えでいればいいのか?
  • 治るとはどういうことなのか?

という肝心なところが繰り返し書かれています。

一言でいえば、「何の心構えもせずに行動していく」という心構えが大事なのはややこしいですが・・・

つまりは、

気になることに対して何も思い描かずに、何の対処もしないで行動していく

のです。

「気になることがどうしたら気にならないようになるのか?」という試行錯誤や工夫を一切やめる。この取り組みは、何も生み出さないどころか気になる症状を悪化させるだけだからです。

どこかにあるはずの安心を探し求めている方は気をつけてください。

あるがままの世界を読んで気づいたこと

「そのまま、あるがまま」というのが本書のテーマであって、何かを変えようと取り組むことの誤りを指摘しています。

これまでずっと「変わらなければ、治さなければ!その方法は?心構えは?」と探し求めている人は絶対に読むべき。

自分を変える必要なんて一切ない!ということを理解することが大事だからです。

メンターやセミナーを転々としても、思うように変われなかった・・・という方は多いと思います。でも考えてみれば当たり前です。変わる必要なんてないし、元々問題なんてなかったからです。

人生を変えましょう、不安を吹き飛ばしましょう!という心構えでは、逆に不安や緊張に振り回されて余計な迷いを生み出します。

気になったり不安になったり、緊張したり気まずくなったり。それが人間です。もう変える必要なんてないのです。心をコントロールする必要はないのです。

これは怒りに任せて暴走させちゃっていい、ということでは決してありません。心の中に暴風が吹き荒れていても、別にそのままでいいのです。放っておけばそのうち治まりますから。

これを押さえつけよう、鎮めようとコントロールし始めると、作用反作用の法則のように余計に暴れてしまうのです。

緊張したり、不安を感じたり、暴風が吹き荒れたりするのが心そのもの。だから感じたそのまま、ありのままで正常なのです。

悩みがちな人は不安/緊張/赤面/どもりを克服しなければならない壁だと思い込んでいます。しかし、実際には壁なんてないのです。壁を乗り越えて克服するのではないのです。

治す必要なんてなかった、無駄骨だったと気づくことで、人生の大きな荷物がドサっと肩から降りていきます。まさにアナ雪の世界で「だってもう自由よ、なんでもできる〜」なのです。

探し求めていた自分は、これまでもこの先もずっと目の前にあったのです。自己否定によってそれが見えなくなっていたのです。

なぜそんなに自己否定していたのか?を紐解いてみると、森田療法では「資質」という個性のようなものに行き着きます。

何か気になることがあったときに、それをサラッと受け流すことができずに、克服や改善を試みる性格のことです。そして心や意識をコントロールしようとして、泥沼にハマってしまうのです。

心や意識をコントローする必要はなく、不安/緊張/怒りや悲しみもそのままに前に進んでいきましょう。

まとめ

あるがままの世界をご紹介しました。心に取り組む必要なんてなかったことに気づきたい方は、ぜひ読んでみてください。そのままでよかった自分に気づいた時、ハッとなるでしょう。

Posted by ゼロ