対人恐怖が解消できた本を紹介します
ずっと視線恐怖に苦しんでた筆者。
この記事では、対人恐怖が気にならなくなった本をご紹介します。
思考パターンが変わった本
ようやく出会えた!と感じた本は、森田正馬の「自覚と悟りへの道」です。
著者の森田正馬医師は対人恐怖症(視線恐怖、書痙、どもりなど)の精神構造を見抜き、森田療法とよばれる画期的な治療法を生み出した方です。
この本は森田医師と患者さんとの貴重な問答記録が収められていて、この患者さんへのアドバイスが的確でとても参考になるのです。
森田先生が一貫して説いていることは、対人恐怖や視線恐怖、赤面症や書痙、潔癖症といった症状は「病気ではない」ということ。
人前で緊張したりするのは誰でも当たり前だし、視線を気にするのも汚れが気になるのもごく普通のことだと。緊張や気になることを異常だと勝手に思い込んで、「何とかしなければならない」と強迫観念のようになってしまっているのが原因、と解説されています。
詳しく知りたい方は、ぜひ手に取って読んでいただきたいです。自覚と悟りへの道の目次は以下の通りです。
1.神経症の正しい理解と治し方
自覚と悟りへの道より
(1)対人恐怖はこうして治る
(2)とらわれをなくする方法
(3)不眠症は簡単に治る
(4)読書恐怖、書痙、どもり恐怖
(5)夢の状態に似た神経症
2.自覚と悟りのために
(1)正しい修養と正しい信仰
(2)調和と適応の生活
(3)感情の上手な処理法
(4)倉田百三氏の体験を中心に
3.あとがき
自覚と悟りへの道を読んで
読む前は、「自分の視線恐怖症を治さなければならない」という当たり前のように思い込んでいました。とにかくこれを治さないと何事も始められない!という心境です。
自己啓発や瞑想、スピリチュアルに励んで古い自分を捨て、新しい自分に目覚めようと必死でした。バシャールや神様系の本を何冊も読みましたけど、理解が足りないのか視線恐怖や対人恐怖であることに何ら変わりはありませんでした。
いつも不安で安らぎを追い求めてました。どうすれば他人の評価や視線を気にならない人間になれるのか?その答えを必死に探していたのでした。
この本を読んで「病気ではありません」という衝撃的!な事実に驚きました。目からウロコが落ちるどころか、これまで悩み続けた30年が丸ごとひっくり返された感じ。
決して受け入れがたい感じではなく、確かに自分の思い込みだった・・・と深く納得したのです。
不安になったり緊張したりするのは心の自然な反応であって、消し去ろうとやりくりする必要はない。不安や緊張に対して何もしなくていいし、自己啓発で意識を変える必要もなかったのです。
気になることは気になるままにして勉強したり片付けしたり仕事をしたりと、目の前のことに正面から取り組んでいるだけでよかったのです。
病気と勘違いして治療法を必死に探していたけど、病気でないものを治す方法や薬なんてあるはずがない。自己啓発やスピリチュアルで心の自然な反応が消え去るわけでもなかった。
単なる勘違いで、30年以上も病気を捏造し続けて自分にあきれてしまいます。読者の方にはこんな勘違い人生を送って欲しくはありませんので、恥ずかしながらここに記録として残しておきます。
まとめ
人間関係が苦手で視線が気になる方におすすめの本をご紹介しました。高額なセミナー代や医療費を払い続ける前に、自覚と悟りへの道をぜひ読んでいただきたいです。他の本はメルカリで売っても「自覚と悟りへの道」だけは繰り返し読んでいます。